子どもの「遊び」について。

先日、鬼ごっこについて書きました。
今回は「遊び」について、最後は鬼ごっこで考えてみました。

 

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運動会シーズン


序列を着けないという風潮もありますが、大人の配慮であり、子ども同士の話を聞いていると「誰々には勝った」とか戦果を聞きます。やっぱり子どもは子どもで競い合っているんですよね。


「遊びが得意」は道具の扱いがうまいこと?


児童館に来る子どもたちを見ていると、男子はドッジボールが人気です。一方女子はごっこ遊びや一輪車をして過ごしています。強くボールを投げる男子や、うまく一輪車に乗れる子が遊びの主導権を握る、リーダー役になるのが自然の流れです。ここでポイントになるのが道具をうまく扱えるかどうか。


出来ないからつまらない


つまらなそうにしている子を遊びに誘ったりは、あまりしません。今の子どもたちはそれぞれ葛藤を抱えていて、素直に「今から始めるよ」に反応できないようです。面白そうにやっているところをまず見て、それでようやく入ってくる感じです。で、つまらなそうにしている子に聞くとかえってくるのが「出来ないからつまらない」や「やっても出来ない」。なので、そういった子どもの反応に拙い技術を教えて出来るようにすればいいかというとそうでもありません。私の経験では「まずはやってみよう」と声をかけて、しぶしぶでもやり始めたらしめたもの。「やればできるじゃん!」で、だいたいの子はノッてきます。

 
遊びの技術


「出来ないからつまらない」を文字通り捉えて、出来るように教えて出来るようになれば楽しいかというと、そうでもないと思います。結局それは遊びではなく「練習」をすることなんですから。遊ぶために練習をしなくちゃいけない、しかも「教えてあげるから」でも「教えて欲しい」と言われれば教えますし、練習に付き合います。子ども本人が望むことなのでサポートします。遊びは強制されるものではないと私は考えているからです。出来ないことにすぐ手を貸すのが本来の保育士なんでしょうが、そうじゃない孤高の男性保育士・児童館職員の私です。


「やってみよう」


出来ることより、やってみる経験が少ない子どもたち。鬼ごっこは道具を使わなくても楽しめるとう言う点で間口が広いです。そう、道具への苦手意識をもたないし、やってみないとわからない。「足が遅いから無理」という子もいますが、それは広さやどんな鬼ごっこをするかでカバーできます。ケードロ・ドロケーは鬼が捕まえるのに対し、逃げ子にとっては「助ける」ことが華。捕まった仲間を助けるために囮になったりと、足の速さで割り切ることが出来ません。手つなぎ鬼なんて、一番最初に足の遅い子を捕まえると返って大変だったりします。実は「考える」ことが鬼ごっこには必要であり、自分にあった楽しみ方が出来るんじゃないでしょうか。

 

終わりに

サッカーや野球のように競技スポーツに対して、鬼ごっこが生涯スポーツと認知されたら面白いですよね。児童館利用者が子どもより大人が多くなったりして。