ロシアW杯出場に寄せて。『Jドリーム』

先日なんとかロシアW杯出場を決めたサッカー日本代表。

だいぶハラハラして観ていました。

サッカー漫画といえばキャプテン翼が金字塔で、現実に見てみたのが立花兄弟のスカイラブハリケーンのコトリです。

もちろんそれを阻止するためにゴールポストに登る守備も合わせて見たいのはお約束。

さて、W杯連続出場が決まり、アジアでは上位になった日本。

でもドーハの悲劇は私の年齢だと忘れられない出来事です。

Jドリームは無印、飛翔編、完全燃焼編と三部作になっています。

 

[まとめ買い] Jドリーム

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無印編  

 

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主人公の赤星鷹が浦和レッズに入団、16歳にして日本代表に選ばれ、中心選手としてアメリカW杯出場を目指しアジア予選を戦います。

物語がJリーグ開幕の前年で、実業団からプロチームへの過渡期を描いています。

赤星鷹の盟友になる北村大地は実業団からレッズに移籍して日本代表に。

現在はプロになれば移籍も当たり前ですが、当時は今以上に移籍の葛藤があったことを感じさせます。

アジア予選では中東勢や韓国が宿敵だった時代。戦術は3バック。

終盤に登場するブンデスリーガでプレー経験のあるベテランCB本郷剛は、足がボロボロにも関わらず、最後は骨折しながらもオフサイドトラップを仕掛け、日本の危機を救う場面があります。

最近はトレーニング技術の向上もあり選手生命は長くなってきてますが、この時の本郷は34歳。

それを超える年齢に私もなったことに寂しさがあるものの、選手生命をかけてのプレーは涙なしには読めません。


飛翔編 

 

 

無印編がドーハの悲劇で終わり、飛翔編はU-20Wユースに赤星鷹が参加する物語。

ユースということでメンバーが大幅入れ替え。

無印編は周りが大人だったのに対し、ユースは伸び盛り、生意気盛りということもあり様々な衝突が起こりますが、試合の中で成長し成熟していきます。

キャプテン翼でも松山光が日向小次郎に殴られたことを根に持ったり、ユースはしのぎを削る年代なんでしょう(笑)


完全燃焼編  

 

 

飛翔編のメンバーに無印版よりGK富永、SB嶋、FW北村が再登場し、フル代表が編成されます。

ドーハから4年後のフランスW杯を目指すんですが、この漫画の面白いのが代表に選出されるメンバーの出身チーム。

Jリーグからではなく、JFLや防衛大の学生だったりします。

たぶんこれだけ地味なサッカー日本代表メンバーもいないだろうって感じ。

でもその分一人ひとりのサッカーへの思いや、W杯への気持ちがストーリーの支えになっています。

ラストは現実のW杯初出場と合わせて感動せずにはいられません。

 

まとめというか感想


現実の日本代表は海外組が中心になり、個の技術は高くなったものの、チーム全体のレベルアップにはつながってない気がします。

やっぱりヨーロッパからアジアは遠いですよ。

チームとしての練習時間が確保できないのがボトルネックになっていると思います。

私コトリは南米チリが最近の一押し。

アレクシス・サンチェスを中心に、体格的に小柄なチームですが強烈な寄せと運動量でボールを奪取していきます。

日本らしさをずっと模索中の様子なので、とにかく走りきるようなサッカーを見てみたいものです。

 

金字塔

 

キャプテン翼 (第1巻) (ジャンプ・コミックス)

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